理容・美容保健2③Vol1
理容・美容保健2③Vol1 - 用語クイズ2016/8/18配信Q1体の外表面をおおい、表皮ひょうひ、真皮しんぴ、皮下組織ひかそしきの3層に分けられる器官は何?Answer【皮膚】よみひふ皮膚は体の外表面をおおっている大切な器官であり、上から表皮ひょうひ、真皮しんぴ、皮下組織ひかそしきの3層に分けられる。●男性の皮膚は女性より厚いが、皮下組織は女性の方が厚い。 ●皮膚の厚さはからだの部位によって異なるが、表皮と真皮を合わせて約2~2.2mmとされている。 ●体温調節、知覚、分泌、排泄、吸収、免疫、修復などの重要な作用をもち、内部環境を維持し全身を保護している、体中でもっとも大きな器官である。教科書ココをチェック2編 >1章 >1節 :皮膚の表面Q2皮膚のいちばん外側にある層で、角化かくか細胞など4つの系列の細胞から成る器官は何?Answer【表皮】よみひょうひ皮膚の一番外側にあり、次の4つの異なる系列の細胞に分けられる。●ケラチンをつくる角化かくか細胞(ケラチノサイト)。 ●皮膚色素のメラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)。 ●免疫をつかさどるランゲルハンス細胞。 ●触覚受容に関与するメルケル細胞。教科書ココをチェック2編 >1章 >3節 >1項 :角化細胞(ケラチノサイト)Q3表皮ひょうひ細胞の95%を占める、ケラチノサイトともよばれる細胞は何?Answer【角化細胞】よみかくかさいぼう 異表記ケラチノサイト表皮ひょうひ細胞の95%を占め、表面より角質層かくしつそう・透明とうめい層・顆粒かりゅう層・有棘ゆうきょく層・基底きてい層で構成される。●表皮の一番下方にある基底細胞が分裂して順次上方へ移動し、有棘細胞、顆粒細胞、透明細胞となり、最後に角質細胞となる。この現象を角化とよび、大体1か月間かかる。 ●基底細胞から顆粒細胞まではデスモソームというお互いを結びつける接着構造が形成されている。 ●角質層を形成する細胞の成分はケラチンというタンパク質である。 ●脱落した角質細胞と皮脂や汗などがごみやほこりと混ざったものが垢あかである。教科書ココをチェック2編 >1章 >3節 >1項 :角化細胞(ケラチノサイト)Q4メラニンを作る細胞は何?Answer【色素細胞】よみしきそさいぼう 異表記メラノサイト皮膚の色素であるメラニンをつくる細胞。●基底きてい細胞の間に点々と存在し、長い細胞突起さいぼうとっきをもつ。 ●基底細胞の核DNAが紫外線に障害されないように守っている。 ●色素細胞の数は、同じ部位で比較すると、人種や個人による色の違いと関係無くほぼ同一である。 ●体の部位によってメラニンの量には差があり、外陰がいいん部、乳輪にゅうりん、腋窩えきか、顔、頸部けいぶなどに多い。教科書ココをチェック2編 >1章 >3節 >2項 :色素細胞(メラノサイト)Q5皮膚の免疫に関与するマクロファージ系の細胞は何?Answer【ランゲルハンス細胞】よみらんげるはんすさいぼう免疫に関与するマクロファージ系の細胞。●外界から表皮に侵入してきた抗原こうげん物質を取り込んで処理し、リンパ球に抗原情報を提示するはたらきをもつ。 ●抗原を取り込んだらリンパ節に移動し、リンパ球に抗原情報を与えて刺激し、抗原に反応するリンパ球(Tリンパ球)を増殖させ、あるいはBリンパ球に抗体こうたいをつくらせる。 ●このリンパ球や抗体が皮膚に達すると、抗原と反応してサイトカインを分泌ぶんぴし、アレルギー性のカブレやアトピー性皮膚炎を誘発する。教科書ココをチェック2編 >1章 >3節 >3項 :ランゲルハンス細胞Q6皮膚は3つの層に分けられるが、表皮の下にあるのは何?Answer【真皮】よみしんぴ表皮の下にある層で、表皮の数倍の厚さを持っている。●乳頭にゅうとうのある部分を乳頭層、その下を乳頭下にゅうとうか層、その下を網状もうじょう層というが、その境界ははっきりしない。 ●コラーゲンというタンパク質でできた膠原こうげん線維が大部分を占め、この間にエラスチンというタンパク質からなる弾性だんせい線維が混じる。 ●これらの線維の間には紡錘形の線維芽せんいが細胞が点在する。 ●線維と線維の間は基質きしつという物質で埋まっている。これは加齢とともに減少し皮膚の老化をまねく。 ●基質内には食機能をもつ組織球やアレルギーに関与する肥満細胞がある。 ●組織成分のほかに、血管、リンパ管、神経が走り、毛根・毛包、立毛筋、汗腺、脂腺も存在する。教科書ココをチェック2編 >1章 >5節 :真皮Q7真皮しんぴの大部分を占めるコラーゲンというタンパク質でできた線維は何?Answer【膠原線維】よみこうげんせんい真皮しんぴの大部分を占めるもので、コラーゲンというタンパク質でできている。●機械的外力や化学的刺激に強い抵抗力をもち、角質層とともに外界の影響から身体内部を保護している。 ●真皮の中を縦横に走るが、真皮の表層では皮膚表面に対して平行に走り、方向は身体の部位によりほぼ一定である。この方向を割線かっせん方向といい、この方向の線を皮膚割線という。 ●手術などで皮膚を切開するときやマッサージをするとき、化粧品などを塗るときはこの方向で行うとよい。教科書ココをチェック2編 >1章 >5節 :真皮Q8エラスチンというタンパク質からなる、皮膚に弾力性を与える線維は何?Answer【弾性線維】よみだんせいせんい皮膚に弾力性をあたえる線維で、エラスチンというタンパク質からなり、膠原こうげん線維の間を走っている。●高齢になるにしたがってしだいに減少する。教科書ココをチェック2編 >1章 >5節 :真皮Q9真皮しんぴの下にあり、脂肪を多量に含んでいる組織は何?Answer【皮下組織】よみひかそしき真皮しんぴの下方にあり多量の脂肪を含む組織。次のような作用・役割がある。●外界からの機械的外力が直接内部に及ばないようにするクッションの作用。 ●体内の熱が外界の温度変化によって左右されないようにする断熱材の作用。 ●余分な栄養物質を脂肪としてたくわえる役割。教科書ココをチェック2編 >1章 >6節 :皮下組織Q10脂肪をつくり、たくわえる細胞は何?Answer【脂肪細胞】よみしぼうさいぼう脂肪をつくり、たくわえる細胞。●脂肪の量はからだの部位によって著しく異なる。 ●手掌しゅしょうや足底そくていには一定量の皮下脂肪があり、全身の脂肪が減少しても、これらの部位では減少しない。 ●皮下脂肪のたまる部位は男女によって異なる。 ●皮下脂肪の量は年齢、栄養状態、内分泌的な影響により異なる。 ●皮下脂肪がつきすぎると肥満体になる。教科書ココをチェック2編 >1章 >6節 :皮下組織Q11皮下組織の線維と皮下脂肪が発達しているため、厚くて強くゴムのようなかたさと弾力をもつのは、どこの皮膚?Answer【頭の皮膚】よみあたまのひふ皮下組織の線維と皮下脂肪が発達しているため、厚くて強くゴムのようなかたさと弾力がある。●全身の皮下脂肪とは違った代謝を受けているため、全身の皮下脂肪が増える場合でも、頭の皮下脂肪は増えない。教科書ココをチェック2編 >1章 >7節 >1項 :頭の皮膚Q12一般に薄くてやわらかく、血管や汗腺、脂腺が多いのはどこの皮膚?Answer【顔の皮膚】よみかおのひふ一般に薄くてやわらかであるが、部位により厚さの差が著しい。●頬は、真皮の弾性線維が多いので伸び縮みしやすい。 ●血管が多く血液の供給がさかんなので出血しやすい。 ●汗腺や脂腺が多いので、汗をかきやすくニキビもできやすい。教科書ココをチェック2編 >1章 >7節 >2項 :顔の皮膚Q13角質かくしつ層が厚く、毛と脂腺しせんがなく、汗腺かんせんが多いのはどことどこの皮膚?Answer【手掌と足底の皮膚】よみしゅしょうとそくていのひふ皮膚、特に角質かくしつ層が厚く、毛や脂腺しせんはないが汗腺かんせんは多い。●手掌では触覚しょっかくが鋭い。 ●物にあたったときの刺激や、熱いものなどに触ってもある程度耐えられるよう、常に皮下脂肪がみられる。教科書ココをチェック2編 >1章 >7節 >5項 :その他の皮膚
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