物理・化学(香粧品化学)美容②(香)Vol3

物理・化学(香粧品化学)美容②(香)Vol3 - 穴埋め用語
2016/6/27配信
用語の解説の( ★ )になっている箇所に当てはまる正しい選択肢を選びましょう。

Q1

【香料】

よみこうりょう
原料特有の臭気をカバーする( ★ )効果があるため、香粧品にとっては必須の原料。

●よい香りをつけることで、製品のイメージを作り、使用者の魅力を引き出す効果がある。 
●香料自体が抗菌性をもっており、防腐・殺菌剤の添加量を軽減できる。 
●香りによって疲労度やストレスを軽減・回復するなど、心理的・生理的効果が注目されている。 
●香りを利用した老化の抑制や老人性痴呆症の軽減なども研究されている。

トレッキング
ケラチン
マスキング
リセット
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3編 > 2章 > 6節 > 1項 :香料と香粧品

Q2

【天然香料】

よみてんねんこうりょう
動・植物から得られる香料。現在知られている1500種のうち、実際には約200種が使われており、動物性香料と植物性香料に分けられる。

●動物性香料には、じゃ香(( ★ ))、霊猫れいびょう香(シベット)、海狸かいり香(カストリウム)、龍涎りゅうぜん香(アンバーグリス)の4種類がある。 
●植物性香料には次のようなものがある。
・花からとれるジャスミン油やラベンダー油。
・葉から採れるゼラニウム油やユーカリ油。
・幹から採れるシダーウッド油、サンダルウッド油。
・果皮から採れるレモン油、ベルガモット油。
・種子から採れるバニラ豆油、ナツメグ油。

シトロネ
ムスク
カストリウム
アンバーグリス
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3編 > 2章 > 6節 > 2項 :香料の種類

Q3

【調合香料】

よみちょうごうこうりょう
天然香料と合成香料を用いて、創意または幻想的感覚により数10種以上の香料を混合して目的のにおいを作り出したもの。

●においのタイプの根幹となる基調剤、各香料成分を調和させる調和剤、香調に変化を与え調整する変調剤、終時の香調の変化を防ぐ保留剤の組み合わせによって成り立っている。 
●香粧品に用いられる香料は、ほとんど調合香料。 
●代表的香調には、花を想起そうきさせるフローラル、植物の青くさい香りのグリーン、果物を想起させるフルーティ、柑橘系かんきつけいの香りのシトラス、木の香りを想起させるウッディ、( ★ )香りのモッシィなどがある。

粉っぽい
香辛料の感じの
苔こけくさい
動物の性分泌の
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3編 > 2章 > 6節 > 3項 :調合香料

Q4

【防腐剤】

よみぼうふざい
製品が製造されてから消費者が製品を使い終わるまで、微生物による製品の変質やカビの発生などを防ぐために配合される薬剤。

●微生物汚染のうち、生産工程などメーカー内で生じる汚染を一次汚染、消費者の使用・保管状況により生じる汚染を二次汚染という。 
●代表的な防腐剤は( ★ )、略称パラベンである。

塩化ベンザルコニウム
クロルヘキシジン
エチレンジアミン四酢酸
パラオキシ安息香酸あんそくこうさんエステル
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3編 > 2章 > 7節 > 1項 :香粧品原料の品質保持に用いられる配合成分

Q5

【殺菌剤】

よみさっきんざい
皮膚を殺菌・清浄化し、細菌などの増殖を抑制する目的で香粧品に配合される薬剤。

●薬用石けん、薬用歯みがき、ニキビ用香粧品、制汗・防臭剤などに配合される。 
●一般に用いられているのは、( ★ )、トリクロサン、クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリドなど。医薬部外品として殺菌剤の配合量が規制されている。

エデト酸
塩化ベンザルコニウム
パラオキシ安息香酸エステル
パラアミノ安息香酸エステル
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3編 > 2章 > 7節 > 1項 :香粧品原料の品質保持に用いられる配合成分

Q6

【酸化防止剤】

よみさんかぼうしざい 異表記抗酸化剤
自動酸化による品質の劣化を防ぎ、安定性を保つために配合される薬剤。

●自動酸化とは、空気中の酸素との接触により常温でおこる酸化反応のこと。油脂、ロウ類や界面活性剤の酸敗、高分子化合物の老化、色素類の退色など。 
●酸化防止剤には、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸ぼっしょくしさんプロピル、ビタミンEなどがある。 
●香粧品に含まれる微量の金属類は自動酸化を促進するため、金属イオンを不活性化する金属イオン封鎖剤(またはキレート剤)を添加する。 
●金属イオン封鎖剤には、クエン酸やコハク酸などの有機酸と、( ★ )のナトリウム塩が用いられる。

エデト酸(エチレンジアミン四酢酸)
ヒアルロン酸
ステアリン酸
ミリスチン酸
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3編 > 2章 > 7節 > 1項 :香粧品原料の品質保持に用いられる配合成分

Q7

【保湿剤】

よみほしつざい 異表記湿潤剤
皮膚や毛髪に水分を与え、乾燥を防止する目的で用いられる吸湿性の高い水溶性物質。

●モイスチャー効果とエモリエント効果、製品の水分蒸発抑制と粘性の維持の機能をもつ。 
●主な保湿剤は以下の通り
・( ★ )系ではグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど。
・自然保湿因子(NMF)物質では乳酸ナトリウムや尿素など。
・天然物質ではヒアルロン酸ナトリウムやコラーゲンなど。

高級脂肪酸
1価低級アルコール
高級アルコール
多価アルコール
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3編 > 2章 > 7節 > 2項 :香粧品に特殊な機能を与える配合成分

Q8

【紫外線吸収剤】

よみしがいせんきゅうしゅうざい
日焼け止め製品に用いられる、UVBとUVAを吸収する薬剤。

●UVBは波長が約280~320nmの中波長紫外線で、皮膚に急性の紅斑こうはんをおこす。 
●UVAは波長が約320~400nmの長波長紫外線で、皮膚に( ★ )色素を形成して黒化こくか現象をおこす。 
●一般に使われているのは、パラアミノ安息香酸あんそくこうさんのエステル類、ベンゾフェノン誘導体ゆうどうたい、メトキシケイ皮酸ひさん誘導体、サリチル酸のエステルなど。 
●化粧品基準において、紫外線吸収剤の品目および最大配合量が規制されている。 
●日焼けの延長が皮膚の老化に関係しているため、紫外線吸収剤は老化防止剤としても注目されている。

クロシン
メラニン
ピキシン
カプサンチン
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3編 > 2章 > 7節 > 2項 :香粧品に特殊な機能を与える配合成分

Q9

【収れん剤】

よみしゅうれんざい
皮膚表面のタンパク質を一時的にひきしめ、汗や皮脂の分泌を抑制することを収れん作用といい、収れん剤はこれに用いられる。

●陰イオン型と陽イオン型がある。 
●陰イオン型はクエン酸や乳酸にゅうさんなどの有機酸ゆうきさん。緩和な収れん作用、皮膚の酸性度の維持や表皮正常在菌の増殖を抑制する目的で用いられる。 
●陽イオン型はアルミニウムまたは亜鉛の塩類。タンパク質を凝固・収縮させることにより強力な収れん作用を発揮する。広く用いられているのは、( ★ )、アラントインクロルヒドロキシアルミニウムなど。 
●ハマメリス水、マツカサ、アロエなどの植物抽出エキスは、天然の緩和な収れん剤として用いられている。

パラオキシ酸
アンモニウム
アルキルベンゼンスルホン酸
パラフェノールスルホン酸亜鉛
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3編 > 2章 > 7節 > 2項 :香粧品に特殊な機能を与える配合成分

Q10

【ホルモン剤】

よみほるもんざい
体内で分泌され、ごく微量で生理作用を発揮し、身体の精神的・肉体的な状態を調節して健康を保つ成分をふくむ薬剤。

●化粧品基準で認可されているのは、( ★ )であるエストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオールだが、最近はほとんど用いられていない。 
●医薬部外品では、上記以外にコルチゾンやそのエステルやヒドロコルチゾンなどの副腎皮質モルモンの使用が認められている。 
●副腎皮質ホルモンには、抗炎症作用、抗アレルギー作用があるが、日常用いる香粧品としては副作用に留意すべきである。

卵巣ホルモン
甲状腺ホルモン
成長ホルモン
ビタミン
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3編 > 2章 > 7節 > 3項 :その他の特殊成分

Q11

【ビタミン類】

よみびたみんるい
体内の正常な生理機能を維持するのに必要であり、皮膚の生理作用の維持にも重要な成分。

●( ★ )では、ビタミンL1およびL2の香粧品への使用が禁止されているが、ほかのビタミンは認められている。 
●配合量に規制がないのは、化粧品が外用で使用するものであり、通常の使用量の範囲では副作用を生じないため。 
●ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6およびそのエステルは、肌あれ、ニキビ、ふけに効果が期待される。 
●ビタミンCおよびそのエステルは、肌あれ、日焼けによるシミ・ソバカスに効果が期待される。

労働基準法
美容師法
食品衛生法
化粧品基準
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3編 > 2章 > 7節 > 3項 :その他の特殊成分

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