物理・化学(香粧品化学)美容②(香)Vol2

物理・化学(香粧品化学)美容②(香)Vol2 - 穴埋め用語
2016/6/23配信
用語の解説の( ★ )になっている箇所に当てはまる正しい選択肢を選びましょう。

Q1

【界面活性剤】

よみかいめんかっせいざい
少量で固体・液体・気体に接している界面の性質を著しく変化させる物質のこと。

●基本の3大作用は乳化、可溶化、分散。 
●このほか起泡、浸透、湿潤しつじゅん、帯電防止、消毒・殺菌などの作用がある。 
●油と水で2層になった液の水の方に石けんを徐々に添加すると、界面張力が急に下がり、ある濃度で一定となり乳化力を発揮し始める。この一定となった濃度を( ★ )(cmc)という。

飽和濃度
転相濃度
臨界ミセル濃度
界面ミセル濃度
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 1項 :界面活性剤の基本的性質

Q2

【乳化】

よみにゅうか
界面活性剤の基本作用の1つ。液体と、その液体と本来混じりあわない別の液体を、微粒子状に均一に分散させること。

●香粧品では油性原料を溶解した油相と、水溶性原料を溶解した水相とを混合し、乳化状態(( ★ ))を形成させることをいう。 
●このときあらかじめ油相中に加える界面活性剤を乳化剤という。 
●水と油の( ★ )には、水相に油滴が分散している水中油型(O/W型)と、油相に水滴が分散している油中水型(W/O型)がある。 
●W/O型に水相を加えてO/W型にすることを転相てんそうという。

コロイド
乳化
混合物
エマルジョン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 1項 :界面活性剤の基本的性質

Q3

【可溶化】

よみかようか
水に溶けない、または、溶けにくい物質に界面活性剤を加えて、透明に溶解させる現象のこと。

●可溶化に用いられる界面活性剤を可溶化剤かようかざいとよぶ。 
●可溶化状態では物質が真に溶けているのではなく、水中に溶解する界面活性剤のミセル中に溶解している。 
●化粧水などでは油性物質、ビタミン類、香料の溶解に利用される。 
●一般の乳白色のエマルジョンは1μm以上だが、油相を増やし、分散粒子を0.05μm以下に微細化させると青みがかった透明の( ★ )の状態になる。

マイクロエマルジョン
マクロエマルジョン
ミクロエマルジョン
スモールエマルジョン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 1項 :界面活性剤の基本的性質

Q4

【陰イオン界面活性剤】

よみいんいおんかいめんかっせいざい
親水基が陰イオン化した界面活性剤。石けんや合成界面活性剤などがある。

●合成界面活性剤は石油系と( ★ )がある。 
●石油系は洗浄力と脱脂力が強いので家庭用洗剤に用いられる。 
●アルキル硫酸ナトリウムなどの( ★ )は、皮膚への刺激が少ないのでシャンプー剤などに用いられる。 
●N-アシルグルタミン酸のナトリウム塩は、弱酸性ですぐれた起泡力をもち低刺激なので、乳児用石けんや皮膚の弱い人の洗浄剤に用いられる。

高級脂肪酸系
炭化水素系
高級アルコール系
脂肪酸エステル系
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 2項 :界面活性剤の種類

Q5

【陽イオン界面活性剤】

よみよういおんかいめんかっせいざい 異表記( ★ )
親水基が陽イオン化した界面活性剤。香粧品に多く用いられるのは第四級アンモニウム塩。

●第四級アンモニウム塩のうち、塩化アルキルトリメチルアンモニウムや塩化ジアルキルジメチルアンモニウムは、柔軟効果や帯電防止効果があるためヘアリンス・シャンプー剤に用いられる。 
●塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムは殺菌消毒作用が強いので、消毒液や薬用石けんなどに用いられる。 
●陽イオン界面活性剤は( ★ )ともよばれる。 
●美容師法施行規則では、皮膚に接する器具の消毒薬の一つとして、( ★ )水溶液が指定されている。

次亜塩素酸ナトリウム
グルコン酸クロルヘキシジン
逆性石けん
クレゾール石けん
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 2項 :界面活性剤の種類

Q6

【両性界面活性剤】

よみりょうせいかいめんかっせいざい
界面活性を示す部分が酸性溶液中では陽イオンとなり、アルカリ溶液中では陰イオンとなる界面活性剤。

●洗浄と殺菌の両性質をそなえる。 
●( ★ )型は洗浄力、起泡力、柔軟効果、帯電防止効果があり、シャンプー剤、ヘアリンス剤に用いられる。 
●イミダゾリン型は毒性や刺激性がほとんどなく安全性が高いので、ベビーシャンプーに古くから用いられている。 
●天然の両性界面活性剤にはレシチンがある。レシチンは口紅やファンデーションの顔料の分散剤としても用いられる。

アルキル
アルコール
エステル
ベタイン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 2項 :界面活性剤の種類

Q7

【非イオン界面活性剤】

よみひいおんかいめんかっせいざい
水溶液中でイオン化せず、毒性や皮膚刺激性がほとんどない界面活性剤。

●すぐれた乳化力や可溶化力があるので、乳化剤にゅうかざいや可溶化剤かようかざいとして用いられる。 
●代表的なものは、多価たかアルコールエステル型と、酸化エチレン縮合型しゅくごうがたに大別される。 
●多価アルコールエステル型には脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステルなどがある。 
●( ★ )型には高級アルコール( ★ )物、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどがある。

酸化エチレン縮合
酸化プロピレン縮合
ステアリン酸縮合
硫酸エステル縮合
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 3節 > 2項 :界面活性剤の種類

Q8

【高分子化合物】

よみこうぶんしかごうぶつ
古くから香粧品に広く用いられる物質。天然、半合成、合成に分類される。

●天然高分子化合物はアラビアゴムやロジンなどの植物系と、コラーゲンやエラスチン、キチン、( ★ )などの動物系に分けられる。 
●半合成高分子化合物の多くはセルロースの誘導体。 
●合成高分子化合物は、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアミド樹脂などがある。

アセトン
タルク
ワセリン
キトサン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 4節 > 1項 :高分子化合物の種類と特性

Q9

【色材】

よみしきざい
香粧品において、肌を美しく見せたり、シミなどの欠点をカバーする目的にも使われる材料。

●無機顔料、有機合成色素(タール色素)、天然色素、光輝性顔料(( ★ )顔料)に分類できる。 
●顔に視覚的変化を与えたり、唇や目を魅力的にする重要な存在。 
●ベビーパウダーなど、皮膚の健康を維持したり、紫外線から皮膚を守る保護効果のためにも用いられる。

パール
ダイア
ホワイト
ブルー
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 1項 :色材と香粧品

Q10

【着色顔料】

よみちゃくしょくがんりょう
無機顔料のうち、着色を目的としたもの。( ★ )やカーボンブラックなどがある。

●( ★ )は硫酸第一鉄が原料。安定性と安全性にすぐれ、おしろい類、口紅、頬紅などあらゆるメイクアップ用香粧品に用いられる。 
●カーボンブラックは昔から眉墨まゆずみをはじめとするアイメイクアップ用香粧品に用いられる。 
●青色系のグンジョウ(群青)とコンジョウ(紺青)、緑色系の酸化クロムと水酸化クロム、紫色系のマンガンバイオレットなども広く使われる。

酸化チタン
酸化亜鉛
酸化鉄
タルク
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 2項 :無機顔料

Q11

【白色顔料】

よみはくしょくがんりょう
白色の無機顔料のうち、被覆力ひふくりょくにすぐれたもの。

●酸化チタンが代表的。屈折率が大きいため被覆力が最も大きい。また、皮膚への付着性もよいので、おしろい類やファンデーション類に用いられる。 
●酸化チタンの粒子(0.2~0.35μm)の1/10以下の大きさ(0.02~0.03μm)の微粒子酸化チタンは、400nm以下の紫外線を吸収するため、紫外線遮断剤として使用される。 
●( ★ )は亜鉛華あえんかともいい、被覆力や付着力は酸化チタンに劣るが、緩和な収れん作用や消炎作用がある。

酸化鉄
酸化クロム
酸化亜鉛
タルク
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 2項 :無機顔料

Q12

【体質顔料】

よみたいしつがんりょう
白色の無機顔料のうち、見た目は白くても、皮膚へ塗布した場合、透明または半透明で隠ぺい力が劣るもの。

●天然産の滑石を微粉砕びぶんさいしたタルクが代表的。滑りがよく展延性にすぐれているため、おしろい類やベビーパウダーなどに用いられる。 
●ベビーパウダーには、アスベストを含まないタルクを使うよう厚生労働省から指導されている。 
●白陶土とよばれる( ★ )、白雲母しろうんもを微粉砕したマイカ、絹雲母から採取したセリサイトなどもある。

カオリン
レーキ
タール
雲母チタン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 2項 :無機顔料

Q13

【タール色素】

よみたーるしきそ 異表記有機合成色素|法定色素
省令で使用が定められている色素。染料と顔料、( ★ )がある。

●染料は水または油に溶け、微量で透明な美しい色調を呈ていする。化粧水、乳液、ポマード、口紅に用いられる。 
●顔料は水や油に溶けず、不透明で着色力があり色調鮮やか。口紅やネイルエナメルなどに用いられる。 
●( ★ )は染料の水溶液に沈殿剤を反応させて不溶性にしたもの。 
●無機顔料に比べると、一般的に耐光性、耐薬品性が劣る。

チタン
タルク
クロシン
レーキ
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 3項 :タール色素(有機合成色素)

Q14

【光輝性顔料】

よみこうきせいがんりょう 異表記パール顔料
パール顔料ともいい、パールのような光沢や金属性の光沢をあたえる顔料の総称。

●従来はニシンや太刀魚たちうおの鱗うろこの下にある紅胞(グアニン)から採取されていたが、現在は( ★ )が主流。 
●( ★ )は耐光性、耐熱性、耐薬品性にすぐれ、毒性もなく、二酸化チタンの皮膜をコントロールすることにより青・緑・黄色などの干渉色をつくることができる。 
●メイクアップ用香粧品に広く用いられる。

雲母チタン
絹雲母
酸化チタン
キトサン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 4項 :光輝性顔料(パール顔料)

Q15

【天然色素】

よみてんねんしきそ
動・植物から採取される色素のこと。次のような色素と色素成分の関係がある。
・(色素名)パプリカ色素の(色素成分)( ★ )。
・(色素名)クチナシ色素の(色素成分)クロシン。
・(色素名)ベニバナ赤の(色素成分)カルサミン。
・(色素名)ベニバナ黄の(色素成分)サフラワーイエロー。

●安全性が高く薬効を期待されるものもある。 
●高価なためあまり使われていなかったが、近年「自然化粧品」開発の面から見直されている。

ラッカイン酸
カプサンチン
カロチン
ビキシン
教科書ココをチェック

3編 > 2章 > 5節 > 5項 :天然色素

0コメント

  • 1000 / 1000