美容技術理論2⑤Vol1
美容技術理論2⑤Vol1 - 用語クイズ
2016/3/28配信
Q1根ね、髱たぼ、鬢びん、髷まげなどは、何の各部の名称か。
Answer
【日本髪各部の名称】
よみにほんがみかくぶのめいしょう
日本髪は、基本的に前髪まえがみ、左右の鬢びん、髱たぼ、髷まげの5つの部分から構成されている。
●島田における各部の名称は以下の通り。・1)根ね、2)髱、3)髱山たぼやま、4)髱先たぼさき、5)鬢、6)鬢窓びんまど、7)鬢尻びんじり、8)前髪、9)髷、10)前髷まえまげ、11)後髷うしろまげ(いち)
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0編 >10章 >2節 :日本髪の各部の名称
Q2桃割ももわれ、銀杏返いちょうがえし、島田髷しまだまげなどは、何の種類か。
Answer
【日本髪の種類】
よみにほんがみのしゅるい
現代でも残っている、日本髪の代表的な髪型は以下の通り。
●「稚児髷ちごまげ」 子どもの七五三などに用いられる。
●「桃割ももわれ」 左右に毛を分けて輪にし、後頭部で結び髷をふくらませた少女向けの髪型。
●「銀杏返いちょうがえし」 髷の上を2つに分け、左右に曲げて半円形に結んだ髪型。
●「唐人髷とうじんまげ」 桃割れと銀杏返しをいっしょにしたような形。江戸末期からの少女向けの髪型。
●「高島田たかしまだ」 日本髪の中で最も代表的で種類が多く、未婚者髷とも言われる。
●「結綿島田ゆいわたしまだ」 島田髷を低く結ったつぶし島田の一種。
●「丸髷まるまげ」 明治時代には既婚女性の印のようになり、多くの型ができた。
●「天神髷てんじんまげ」 銀杏返しの変形。
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0編 >10章 >3節 :日本髪の種類と特徴
Q3「粋いきな髪」「上品な髪」に代表される、日本髪を結うのに大切な要件は何か。
Answer
【日本髪と調和】
よみにほんがみとちょうわ
調和のとれた日本髪をつくるために必要な要件は以下の通り。
●前髪の張り出しは鼻の高さと同じ線にそろえる。
●鬢びんの下端が鼻翼びよくと同じ位置にくるようにする。
●髱たぼの下端は顎あごの位置にそろえるか少し上がった位置にくるようにする。
●全体に線のくっきり出た「粋いきな髪」と、全体にふっくらした感じの「上品な髪」がある。
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0編 >10章 >4節 :日本髪と調和
Q4被せ方、はずし方、梳とき付け、持ち方、しまい方に気をつけなければならないのは、何の扱い方か。
Answer
【かつらの扱い方】
よみかつらのあつかいかた
かつらを扱う場合に注意するポイントは、以下の通り。
●かつらの下地の作り方
●かつらのかぶせ方
●飾りの付け方
●角隠しの付け方
●簪かんざしの位置
●かつらの外し方
●かつらの持ち方
●かつらのしまい方
●かつらの手入れ
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0編 >10章 >9節 :かつら
Q5男子であれば黒羽二重はぶたえ五つ紋付もんつき羽織はおり・袴はかま、女子であれば振袖や留袖などの、正式な装いを何というか。
Answer
【礼装】
よみれいそう
和装の礼装には次のようなものがある。
●女子は、未婚の場合は振袖、既婚の場合は留袖で、生地には緞子どんす、紋綸子もんりんず、縮緬ちりめん、夏物では絽ろや紗しゃが用いられる。
●男子は黒羽二重はぶたえ五つ紋付もんつき羽織はおり・袴はかま。夏向きには絽ろを用いる。
●着物全体に模様が配置されている総模様と、褄つまから裾すそにかけて模様のある裾模様がある。
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0編 >11章 >2節 :礼装
Q6未婚女性の着る格調の高い礼装用の着物で、袖の長さにより大中小という格の差があるものは何か。
Answer
【振袖】
よみふりそで
未婚女性の着る格調の高い礼装用着物。
●最も格調高い着物は本振袖。黒地のものを黒振袖、黒地以外のものは色振袖という。
●裾すそふきと袖口ふきが厚く、着物の丈も長く裾を引いて着ることができるように仕立てられている。
●袖の長さにより大振袖(1m10cm内外)、中振袖(90cm内外)、小振袖(80cm内外)に分けられ、格の差がある。
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0編 >11章 >2節 >1項 :女子礼装
Q7既婚女性が着用する格の高い礼装で、黒いものは別名「江戸褄えどづま」ともよばれている着物は何か。
Answer
【留袖】
よみとめそで
既婚女性の最も格の高い礼装用着物。
●黒留袖(江戸褄えどづま)は結婚式列席の親族、仲人婦人が着用する。
●黒地や色地の裾だけに模様があるので、裾模様ともよばれる。
●本来は2枚重ねて着ていたが、現在は比翼仕立てのものが多く用いられる。
●色留袖は既婚女性に限らず着用できる。
●黒留袖は染抜きの五つ紋、色留袖は染抜き五つ紋・三つ紋・一つ紋がある。
●第一礼装には白の半襟を用いる。
●帯は現在では格の高い袋帯を使用することが多い。
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0編 >11章 >2節 >1項 :女子礼装
Q8染抜き五つ紋付もんつき、黒羽二重はぶたえの着物と羽織、縞の袴はかま姿は何の礼装か。
Answer
【男子礼装】
よみだんしれいそう
男子の第一礼装は、染抜き五つ紋付もんつき、黒羽二重はぶたえの着物と羽織、仙台平などの縞の袴はかま姿が一般的。
●既婚・未婚の区別や慶弔の違いもほとんどなく、婚礼や成人式などに着用されている。
●礼装には白の半襟をつける。
●帯は角帯を用いる。
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0編 >11章 >2節 >2項 :男子礼装
Q910~5月に着用される裏つきの着物は何か。
Answer
【袷】
よみあわせ
10~5月に着用される裏つきの着物。
●防寒やほこりよけのために、この上にコートや羽織を着てもよい。
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0編 >11章 >3節 :着物と季節
Q10袷あわせに対し裏地をつけない着物で、初夏の6月と初秋の9月に着る着物は何か。
Answer
【単衣】
よみひとえ
初夏から梅雨の間、6月中と初秋の9月中に着用される、裏地をつけない着物の総称。
●季節の分かれ目にあたる6月や9月の結婚式には、袷の留袖で出席する人が多い。
●長襦袢ながじゅばんや半襟は、6~9月の間は絽ろを用いる。
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0編 >11章 >3節 :着物と季節
Q11色無地紋付き、訪問着、付け下げなど、女性が未婚・既婚を問わず着用できる礼装を何というか。
Answer
【準礼装】
よみじゅんれいそう
色無地紋付き、訪問着、付け下げなど、未婚・既婚を問わず着用できる。
●羽織の黒紋付きは、小紋、縞しま柄などの着物と併用して準礼装とする場合もあるが、あくまでも略装である。
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0編 >11章 >4節 >1項 :準礼装になるもの
Q12小さい模様を布地全体に型染めしたもので、おしゃれ着やカジュアル着となる着物は何というか。
Answer
【小紋】
よみこもん
小さい模様を布地全体に型染めしたもの。
●現在では型染めの模様は、その大小にかかわらず小紋とよんでいる。
●江戸小紋は、一見無地に見えるほど細かい柄で、江戸時代の武士が裃かみしもに染めたもの。一つ紋を付けると、色無地と同格になり、準礼装となる。
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0編 >11章 >4節 >2項 :おしゃれ着、カジュアルに着るもの
Q13真綿から手紡ぎされた紬糸で織られた絹織物の一種で、絣かすりや縞しま模様が多いものは何か。
Answer
【紬】
よみつむぎ
真綿から手紡ぎされた紬糸で織られた絹織物の一種。
●外見は木綿のようだが軽くて強い。
●絣かすりや縞しま模様が多く、絵模様は少ない。
●高級品でも礼装や準礼装にはならず、趣味的なおしゃれ着として着用される。
●絽ろの紬は初夏(6月)、初秋(9月)に着用される。
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0編 >11章 >4節 >2項 :おしゃれ着、カジュアルに着るもの
Q14丸、袋、名古屋、半幅、細、腹合わせ、角、兵児などの種類があるのは何か。
Answer
【帯の種類】
よみおびのしゅるい
材質や柄や仕立て方によって格や用途などが異なり、柄のつき方によって全通と六通がある。
●全通は帯全体に柄があり、六通は胴の巻き分の長さに柄の入っていないもの。
●丸帯まるおび:帯地を一幅丸ごと使って仕立てた帯。帯幅が普通の2倍に織られているので広帯ともいう。幅70cm、丈4.2m前後。最も格調が高く、主に花嫁衣装に用いられる。
●袋帯ふくろおび:帯地を袋状に織る、または表地と裏地を袋状に仕立てた帯。幅30cm、丈4.5m前後。丸帯の代用に作られたもので、礼装用から外出用まで用いられる。
●名古屋帯なごやおび:お太鼓になる部分を普通幅に、胴に巻く部分を半幅に仕立てた帯。帯地には織りと染めがある。訪問着から外出用まで用いられる。
●このほか袋ふくろ名古屋帯、半幅帯はんはばおび、細帯ほそおび、腹合はらあわせ帯おび、角帯かくおび(男性用)、兵児帯へこおびなどがある。
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0編 >11章 >5節 >1項 :帯の種類
Q15帯留め、帯締め、帯揚げ、末広すえひろなどは、何に関する小物か。
Answer
【着物の小物】
よみきもののこもの
和装着付けの際に用いる道具や装飾品。次のようなものがある。
●帯締め:帯がほどけないように帯の上から締めるひもで、凶事用には主に黒を用いる。
●帯留め:帯締めにつける装飾品。法事・弔事には使わない。
●帯揚げ:帯枕の上にかけて用いる。着物や帯の色に合わせる。慶事には白無地を、喪服用は黒または白無地を用いる。
●しごき(扱しごき帯):花嫁衣装や七五三女児の祝着などの礼装に用いる飾り帯。
●抱かかえ帯(平ぐけ帯):しごきと同じ用途に使う帯の一種。
●懐剣かいけん:婦人の護身用短剣。錦織の袋に入れて懐中に携えるもので、花嫁衣装で用いる。
●末広すえひろ:扇子の別名。慶事に用いられる。
●筥迫はこせこ:懐に挟んで持つ装飾具。現在では花嫁や女子の七五三に用いられる。
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0編 >11章 >6節 >1項 :小物の種類
Q16懐剣かいけん、末広すえひろ、筥迫はこせこなどは何の衣装の小物か。
Answer
【花嫁衣装の小物】
よみはなよめいしょうのこもの
花嫁衣装の小物には、懐剣かいけん、末広すえひろ、筥迫はこせこなどがある。
●懐剣は知恵とやさしさと覚悟を表す。
●末広は新しい家庭が末広がりに栄えることを表す。
●筥迫は女性のための小さな七つ道具を納める。
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0編 >11章 >6節 >1項 :小物の種類
Q17本だたみ、夜具だたみとは、何のたたみ方か。
Answer
【着物のたたみ方】
よみきもののたたみかた
本だたみと夜具だたみがある。
●本だたみは最も一般的なもので、訪問着や付け下げなどはこの方法でたたむ。
●夜具だたみは、花嫁衣装、振袖、留袖などに行う。着物のしわを最小限に抑えるたたみ方。
●長襦袢ながじゅばんには長襦袢用のたたみ方がある。
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0編 >11章 >8節 :着物のたたみ方
Q18紋が隠れないようにする、その人に合った補正をする、などは何の要領か。
Answer
【着付けの要領】
よみきつけのようりょう
和装に必要な着付け技術の要領は次のとおり。
●目的、場所、季節等を念頭に置き、礼装か準礼装かを考え、生地、柄、配色を選ぶ。
●着くずれしないようひもの位置に注意する。
●ひもの結び目が心臓部やミズオチの中心部にあたらないように注意する。
●留袖などの場合、紋や模様の主要な部分が隠れないよう注意する。
●全体の調和をよく考える。
●その人に合った補整をし、美しい体型を作る。
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0編 >11章 >9節 :着付けの一般的要領
Q19白打掛うちかけ(白無垢しろむく)、色打掛などが用いられるのは何か。
Answer
【和装花嫁】
よみわそうはなよめ
現在の花嫁衣装には、白打掛うちかけ(白無垢しろむく)、色打掛などが用いられる。
●江戸時代に入り武家婦人の礼装用になったものを、中期以降に財力のある商家等が真似て花嫁衣装に用いるようになった。
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0編 >11章 >17節 :和装花嫁
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